【職場に学ぶ】高齢者虐待はダメ!
基本的な考えとしては「虐待はダメ!!!!」ということを前提に書いています。
上司が申し送りをしていた某高齢男性の事例。
初めてお会いしたときは、疾患の影響でかなり介護が必要かと感じていたものの、治療のため入院・退院された後の姿はとても元気で、活動意欲も高ければ認知症も感じられないほどで「別人!?」と思ったほど。
そんな方ですが、家族によるネグレクトがあるという話でした。
本人の年金受給額では医療・介護サービスを利用することが困難だという。家族と一緒に暮らしていて、多少の介助が必要な状態。
ネグレクト・・・この方の判断はどこからなんだろう?
家族だからこそ厳しいところもあったかもしれないけど、食事も食べていないような状態ではなかった。(聞かされていない内容があればわかりませんが)
セルフネグレクトのような介護への拒否もなく、どちらかというと積極的に参加されて「いつもこうやってくれるから、こんなに(体の動きが)良くなった!」と喜んでおられるくらいだ。
実際、ネグレクト家庭(仮)から離れた本人は、こうなったことで家族からの裏切りを感じ怒っておられる。
なぜ家族から何らかの酷い仕打ちを受けていたのに、そこから離れることになって「これでよかった!安心した」ではなく「裏切られて切り捨てられた」と感じているのだろうか?
ここからは私の見解(予想)。
知らされてない状況や内容があるので、勝手な予測でしかないわけだけど。
もしかして…虐待をしていたわけではなく、
「お父さんの年金収入はごくわずかしかないのに、医療費が必要。今の状態で自分で介護が出来ないとなれば介護費用もかかってくるんでしょ?どうしよう・・・何をしてあげられるんだ?生活保護とかよくわからないけど、世間体を考えたら嫌なんだが。どうしたらいいんだ。」
って、そんなことを家族も悩んでいたってことはないんだろうか?
悩んでいるけど、何をどこに相談したらいいのかわからないとか、提案された内容が受容出来ないと感じながら日がたっていったとか・・・
今の生活に切り替えてから、本人さんが家族に対して怒りの感情を持っていることがなんだか引っかかっている。
でもそれでネグレクト、高齢者虐待案件とされていたらとても厳しく悲しい話だなと思った。
今の私の立場では何もしてあげることは出来ないから・・・せめて介護・看護で関わる時だけでも喜んでもらおう!